宮城県大衡村で半導体工場の建設を予定しているJSMCの社長がkhbの単独インタビューに応じ、東北大学と共同で先端半導体をめぐる技術開発を進めてきたいとの考えを示しました。
台湾の半導体大手PSMCやSBIホールディングスが出資してつくった企業、JSMCは大衡村に半導体工場を作り2027年の稼働開始を目指しています。
JSMCの呉元雄(ジョー・ウー)社長は7日、村井知事を表敬訪問しkhbのインタビューに応じました。
JSMC呉元雄社長「みんな気にしていないかもしれないが、周り(にある多くの製品は)みんな、スマートフォン、EV、車、テレビ、冷蔵庫、みんな半導体が使われている」
半導体づくりは設計、前工程、後工程の3つに分かれていてPSMCは前工程に専念するファウンドリーです。
JSMC呉元雄(ジョー・ウー)社長「ファウンドリーという業界のランキングでは(台湾で)3位、世界中では6位という規模」 PSMCが日本企業と組み、国内で需要が大きい自動車向けを中心にした準先端の半導体を手掛けます。
JSMC呉元雄(ジョー・ウー)社長「社員は(徐々に増やし)1200人ぐらいは計画しています。(そのうち)1000人ぐらいは現地でお願いしたい」
新工場の誘致には30以上の自治体が名乗りを上げるなか、大衡村を選んだ理由として次のように話しました。
JSMC呉元雄(ジョー・ウー)社長「(台湾での)PSMCの一番大きな先端の新しい工場はちょうど立ち上がっている。それを100%コピーする。宮城県大衡村が完璧です。大きさ、形、ほぼ100%ぴったりしている」
大学との連携も大きな理由のひとつとしています。
JSMC呉元雄(ジョー・ウー)社長「東北大学みたいな優秀な教授や生徒、優秀な人材がいっぱいいます。(先端半導体をめぐる技術の開発も)東北大学と共同開発の形でやっていくことを考えています」
東北大学は取材に「JSMCをはじめとした産業界、国・県・市と連携しながら、半導体産業と世界・地域経済の発展に引き続き貢献していく」とのコメントを出しています。
半導体の生産には、大量の水や化学物質を使います。呉(ジョー)社長は環境にも配慮し、水のリサイクルなどにも取り組んでいきたいと話していました。