記録的な猛暑の影響で海水温が上がり、宮城県産のホヤが死滅する影響が出ています。中には2024年に出荷予定のホヤの3分の2が死滅したという漁業者もいて、被害は深刻です。
石巻市寄磯浜でホヤやホタテ、アワビなどの養殖や販売をしている遠藤仁志さんは、年間約80トンのホヤを生産しています。
ホヤの飼育に適した海水温は24℃くらいまでとされていますが、26度から27度と水温の高い時期が続いたということです。
ホヤが死んでいるのは今シーズンの出荷を終えた8月ごろから確認され、2024年出荷分は約3分の2が死んでしまっているということです。
遠藤仁志さん「お盆過ぎたら一気にみんな落ちちゃって、ロープにカキの殻しか着いていないんですよ。普通はその殻に根付いてホヤがなってるんですけど」
ホヤは、出荷までに4年から5年ほどかかります。猛暑の影響は2024年だけではなく、その先にも及ぶ恐れもあります。
遠藤仁志さん「これからこういうことが続いてしまうと、宮城県のホヤもだんだんと少なくなっていくのではないのかなと、どうしようかなって悩んでるところです」