能登半島地震では、多くの人が避難生活を送っています。宮城県大崎市は被災した人たちの避難先として、鳴子温泉の旅館やホテルを提供することを決めました。
能登半島地震の被災地では、多くの人が避難所で生活していて、ライフラインが断たれた中、寒さや衛生環境の悪化が問題となっています。
このため大崎市は、要望があれば鳴子温泉の旅館やホテルを2次避難先として提供することを決めました。
東日本大震災では、大崎市が鳴子温泉の宿泊施設58カ所を借り上げ、南三陸町の被災者約1200人を受け入れました。
市の担当課では「長期の避難生活が見込まれるので、要望があれば応えていきたい」と話しています。
更に、大崎市は段ボールベッド180台を石川県に送りました。
出発に合わせて式典が開かれ、段ボールベッドが配送業者に引き渡されました。段ボールベッドは避難所で活用され、冷たい床に直接横にならずに過ごせます。低体温症などの防止に有効とされています。
大崎市災害支援対策本部赤間幸人本部長「床に薄いマットや毛布で(横になり)かなり冷えると思いますので、できれば災害弱者と言われる高齢者や妊婦さんに優先的に使ってもらえるとうれしいなと思います」
段ボールベッドは11日、金沢市にある支援物資の集積拠点へ運ばれた後、各避難所へ届けられるということです。