宮城県の大河原町議会で、73歳の男性町議が本会議中にスマホでゲームをしていたことが判明し、辞職勧告決議案が提出される見通しとなりました。

 佐藤貴久大河原町議「皆様に大変ご迷惑をお掛けしましたこと、深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」

 大河原町議会の全員協議会で謝罪した佐藤貴久町議(73)は、当選5回で議長経験もあるベテラン議員です。

 岩附真結子記者「佐藤議員は一般質問中にスマホでゲームをしているところを傍聴に来ていた児童に見られていたということです」

 大河原町によりますと、6月10日の本会議を授業の一環で見学に訪れていた児童が、議席でゲームをする佐藤町議の姿を目撃しました。

 児童が提出した感想文には「なぜ話し合いの途中でゲームをしている議員がいたのか分からない」「議員として働く人としていいのかと思いました」といったコメントが5件書かれていたということです。

 佐藤町議は「本会議中にゲームをした記憶は無いが、複数の小学生が見たと言っており、事実と認める。プレーというより画面を開いて見ていた」と釈明しました。

 佐藤貴久大河原町議「小学生に残念な思いをさせたことを深く反省しております。今後は緊張感を持って行動することをお約束いたします」

 全員協議会では「恥ずべきことで甘ったれている」「議員としての自覚は常に持たなければいけない」などと厳しい批判が声が上がりました。

 町議の有志は、佐藤町議に対する辞職勧告決議案を提出する意向を示しました。

 町民「子どもがいる場所で考えられないですよね」「大切な議会に出るということの意識が薄いのかしら。緊張感が無くなってたのかしらね」

 佐藤町議は自身の進退について「町民に説明責任を果たした上で決断したい」と話しています。