歴史的な円安を背景に増加するインバウンド需要をとらえ、ANAはコロナ禍以降、運休や減便が続いていたヨーロッパ路線の拡大を図ります。

全日空 井上慎一社長 「円安が続いてはいますが、私たちはこれを成長するチャンスととらえています」

 円安を背景に急増しているインバウンド需要に応えるためにANAは7月以降、羽田からパリ、ミュンヘンに飛ぶ便を毎日運航に増やし、8月からは羽田とウィーンをつなぐ路線も復活させます。

 さらに年末から来年2月にかけて新たにミラノ、ストックホルム、イスタンブールに飛ぶ3路線を就航します。

 ヨーロッパ便はコロナが5類に移行した後も減便や運休の状態が続いていましたが、不足していた人手の面などで準備が整ったため増便が可能になったということです。

 ANAは今後も路線の拡大を継続し政府が掲げる「2030年訪日6000万人」の目標達成に向けて貢献していきたいとしています。