アメリカのバイデン大統領は、国民向けのテレビ演説で選挙戦から撤退した理由を、新たな世代へバトンタッチするためだと説明しました。

アメリカ バイデン大統領 「私は、新しい世代にバトンタッチすることが最善の道だと判断した。それがこの国を団結させる最善の方法だ」

 バイデン大統領は日本時間の25日午前9時、大統領執務室からのテレビ演説で、「民主主義を守ることがどんな肩書よりも重要だ」と述べたうえで、「新たな声を聞くべき時が来た」と撤退の理由を説明しました。

 後継として指名したハリス副大統領については、「経験豊富でタフで有能だ」と語り、新たな世代への期待感を示しています。

 任期を終える来年1月まで大統領としての職務に専念し、自身の経済政策のほか、ウクライナ支援やガザでの紛争終結に向けた取り組みを続けるということです。

 バイデン氏はまた、トランプ氏を念頭に「アメリカは希望か憎悪か、団結か分断かの間で前進か後退かの選択を迫られている」と、国民に訴え掛けました。