南米ペルーのボルアルテ大統領は市民からの辞任要求が高まるなか、総選挙を前倒しして来年4月に実施すると表明しました。

 ボルアルテ大統領は28日、ペルーの独立記念日に合わせて空席が目立つ議会でおよそ5時間にわたって演説をし、2026年までに予定されている総選挙を来年4月に実施すると明らかにしました。

 議会の外では演説に合わせてデモ行進が行われ、デモ参加者らはボルアルテ大統領の辞任を要求しました。

 ボルアルテ大統領は、今年3月に高級腕時計を不正に入手した疑いで告訴状が提出されていて、大統領に就任した際の抗議活動で死者が出たことを巡っても調査を受けています。