みずほ銀行は、借入時の手数料負担を一切必要としないタイプの住宅ローンの取り扱いを始めると発表しました。借入時に手数料負担のない住宅ローンは国内初ということです。

 みずほ銀行によりますと、借入金額4000万円、借入期間35年(ボーナス返済なし、元利均等返済、適用金利:最大優遇幅)で試算した場合、これまでは事務手数料などとして91万3000円の初期費用が必要でした。

 8月1日から取り扱いを開始する「借入時負担ゼロ型」住宅ローンでは、この事務手数料が一切不要になります。

 適用金利は手数料型の住宅ローンと比べて0.2%高くなりますが、支払総額は35年借入の場合で約34万円、10年後完済の場合では約112万円安くなります。

 住宅ローンは最長35年で借り入れる利用者が多い一方で、住み替えや退職金などを利用した早期完済も少なくないため、そうした利用者にとっては借入時の手数料が負担増につながっていました。

 早期で完済する利用者のニーズに応えるだけでなく、事務手数料をゼロにして負担感を減らすことで、新たな住宅ローン利用者を獲得する狙いもありそうです。