東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部に逮捕・起訴された「KADOKAWA」の元会長の公判前整理手続きが初めて行われました。

 出版大手「KADOKAWA」の元会長・角川歴彦被告(80)は、組織委員会の元理事に賄賂を渡した罪に問われています。

 初公判の前に裁判の争点を絞り込む公判前整理手続きが東京地裁で29日午後1時半から初めて行われました。

 角川被告は2年前に逮捕・起訴されて以来、一貫して無罪を主張していて、非公開で行われた手続きに本人も参加したものとみられます。

 次回は9月に行われる予定です。

 角川被告は、否認するほど身柄の拘束が長引くいわゆる「人質司法」は憲法に違反するなどとして、国に2億2000万円の損害賠償を求める民事裁判も起こしています。