■自転車「ひょっこり男」初公判

 フラフラと自転車で蛇行運転。突然、対向車の目の前に…。

 「ひょっこり男」こと成島明彦被告(37)です。度重なる自転車による危険運転で、これまでに3度逮捕されています。

 1度目は2019年9月。翌年に執行猶予4年の有罪判決を受けますが、その期間中に「自転車であおり運転」を行って2度目の逮捕。懲役8カ月、罰金20万円の実刑判決を受けます。

 「嫌がらせをして快感を得たい」。当時、こう動機を話していた被告は今年5月に3度目の逮捕。起訴されています。

 成島被告によるものかは分かっていませんが、千葉県柏市の周辺では今年、同様の危険運転による通報などが40件以上、寄せられていました。

 なぜ、あおり運転を繰り返すのでしょうか。今月22日午後に開かれた初公判。

 逮捕時と比べて髪が伸びた成島被告。今年4月、自転車で道路の対向車線にはみ出して車の通行を妨害したことについて、こう否認しました。

成島被告 「対向車線上にはみ出して運転していない。妨害するつもりはなかった。他人に危害を及ぼすような方法で運転していない」

 検察側は冒頭陳述で「犯行の直前にも迷惑運転を繰り返していた」と指摘しました。

 次回の裁判は9月11日に開かれます。