損害保険最大手の東京海上日動火災は、代理店に出向していた社員が競合他社の契約者の個人情報約3万5000件を自社に漏らしていたと発表しました。

 東京海上日動によりますと、情報を漏洩していたのは大手保険代理店「FPパートナー」に出向していた社員2人です。

 2021年3月から2023年10月にかけて、複数の競合損保の契約者の個人情報約3万5000件を東京海上日動に漏らしていました。

 契約者の氏名、住所、電話番号のほか、保険の種類や保険料などが含まれていますが、漏洩した情報を営業活動に利用するなどの二次漏洩は確認されていないとしています。

 漏洩した情報は代理店での競合他社のシェアの確認などに使われていたということです。

 現時点では出向者への情報漏洩の指示は確認されていないとしています。

 東京海上日動は「全容を解明するとともに、真因究明・再発防止を図って参ります」とコメントしています。

 同様の問題は損害保険ジャパンや生命保険大手の第一生命でも確認されていて、出向者による個人情報の取り扱いの問題が次々と表面化しています。