ミャンマーで拘束されている民主化指導者・アウンサンスーチー氏の住宅が2度目の競売にかけられましたが、今回も買い手は現れませんでした。

 最大都市ヤンゴンにある住宅はスーチー氏が合わせて15年間、軟禁されていたことから「民主化の象徴」として知られています。

 前回、3月に軍の統制下にある裁判所が行った競売では、買い手が付きませんでした。

 2度目となった今月15日は最低入札価格の設定を前回より150億チャット安い3000億チャット、日本円で約135億円に下げましたが、今回も入札者は現れませんでした。

 2021年の軍事クーデター以降、スーチー氏は今も解放されておらず、市民生活も厳しさを増しています。

 燃料のほとんどを輸入に頼るミャンマーでは急激な通貨安などの影響で燃料不足に陥り、ヤンゴンのガソリンスタンド前にはここ数日、車の長い列ができています。

 給油のために12時間並ばなければならないところもあるということで、経済の混乱が続いています。