終戦から79年の今月15日、東京の日本武道館では政府主催の全国戦没者追悼式が行われ、遺族ら3000人余りが参列しました。

 約310万人の戦没者を慰霊する追悼式には遺族3055人と天皇皇后両陛下、政府関係者らが参列しました。

 厚生労働省によりますと、参列予定者の47.1%が戦後生まれだということです。

 参列した遺族の最年長は中国に出征した兄を肺結核で失い、自身も陸軍の少年飛行兵だった97歳の長屋昭次さんです。

参列した遺族の最年長 長屋昭次さん 「あのB29の独特の爆音を聞くとですね…あの怖さは忘れることができませんね。兄の慰霊、特攻で亡くなった先輩の慰霊、それが生き残った私の使命だと思って、毎年のように追悼式に出席しています」

 天皇陛下は「過去を顧み、深い反省の上に立って再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」と述べ、哀悼の意を表しました。