アメリカ軍普天間基地の沖縄県名護市辺野古への移設を巡り、沖縄防衛局は20日、くい打ちの工事を始めました。

 沖縄防衛局は辺野古の大浦湾側に7万本のくいを打ち込んで軟弱な地盤を固める工事を計画していて、今年6月、県に対して今月以降に着手する方針を伝えていました。

 大浦湾では20日午後1時半ごろ、作業船から金属製のくいを海中に沈める様子が見られ、本格的な工事が始まりました。

 今回のくい打ちは埋め立て区域の周りを囲うコンクリート製の護岸を作るためのものとみられています。

 国がくい打ち工事を始めたことについて玉城知事はコメントを出し、「協議が整っていないにもかかわらず、一方的に工事に着手したことは誠に遺憾」とし、「防衛局に対し協議の継続と協議が整うまでの間の工事の中止を文書で求める」と表明しました。