来月27日、投開票と正式に日程が決まった自民党総裁選。小泉進次郎元環境大臣が立候補する意向を周囲に伝えたことがわかりました。

19日、岸田総理と面会した直後の小泉氏は、こう話していました。

小泉進次郎元環境大臣 「(Q.来月に迫る総裁選、ご自身の対応を改めてどう考えるか)この場所は総理官邸ですから、総裁選について触れるのは適切ではない。控えさせていただきます」

当選5回の43歳。“次の総理”を問う世論調査では、石破元幹事長に次ぐ、2番手です。

立候補の意欲を聞いた議員によりますと、小泉氏は、こう話したそうです。

小泉進次郎元環境大臣 「憲法改正などの政策を掲げて戦いたい」

いざ出馬した場合、支援に回るとみられるのは、若手や中堅の無派閥議員。そして、そうした議員たちから支持を集める菅前総理です。

その菅前総理が20日夕方、東京・赤坂の中華料理店で、ポスト岸田をうかがう1人、茂木幹事長と会食しました。

岸田総理が、不出馬を表明した14日。茂木氏は、唯一、派閥解消を決めていない麻生派、麻生副総裁を、ステーキ店に誘いました。そこで麻生氏に、出馬の意欲を伝えたものの、返ってきたのは、派閥でまとまった支援をするのは難しいという答えだったようです。

その茂木氏が20日夜に会った菅前総理。自身の政権で閣僚を務めた萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務大臣、通称『HKT』を介して、安倍派や二階派にパイプがあります。

茂木敏充幹事長 「日本の将来について、とっても良い話ができました」

同じころ、河野デジタル大臣は、東京都内で開かれた自民党議員の国政報告会に来賓として招かれていました。

河野太郎デジタル大臣 「河野太郎でございます。後ろのカメラの台数を見ると、総裁選挙が始まったみたいな」

河野氏は、すでに所属派閥の麻生会長から立候補の了承を得ていて、26日の出馬会見を最終調整中です。

候補乱立の様相を見せる総裁選。支持者は、どう考えているのでしょうか。

自民党支持者 「面白いと思います。人数的にも、十何人いらっしゃる。若い人が出てくるのもいい」 自民党支持者 「派閥が力を出して、総裁選をやったのでは、今までと変わらないんですよ。フリーで総裁選をやって、初めて変わったって言える」