お米の品薄が続くなか、ステーキ店の「ライスお代わり自由」にお客さんが殺到しています。なぜ「食べ放題」を続けられるだけのお米があるのでしょうか。

■米品薄でも「食べ放題」できるワケ

 大きな釜で炊いたホカホカのご飯。ふっくらと、つややかに炊き上がったのは茨城県産のコシヒカリです。

 炊き立てご飯といっしょに食べるのは、バーナーであぶると脂が止めどなくしたたってくる肉厚のステーキです。

 焼き立ての「肉」と炊き立ての「米」。この最高の組み合わせを求め、子どもから大人まで老若男女が足を運ぶステーキ店。

 米の品薄や高騰が続くなか、お客が席を立って殺到する太っ腹のサービスが。

 セルフサービスでライスをおかわり。何杯食べても無料の「ご飯食べ放題」なのです。

客 「いっぱい食べる自分としては最高なところ」

 幼い子どもを連れた家族にも好評。

客 「(Q.ご飯は何杯目?)3杯目」 「パパいっぱい食べるご飯」

 お父さんが食べているのはカレーライスです。

子ども 「カレー、カレー」

 実はカレーライスも食べ放題。ご飯に合わせてルーのおかわりもOK。さらに…。

客 「ここの良いところは白米とガーリックライスと雑穀米、色々、種類がある。健康にも良いし飽きずに食べられる」

 白米だけでなく、ガーリックライスも食べ放題。雑穀米も食べ放題。ステーキやハンバーグを頼むと、もれなくご飯などの食べ放題が付いてきます。

 ガーリックライスにカレーを付けて舌鼓。

 ご飯をおかわりする人がひっきりなしです。米が品薄になっている今、客が増えているといいます。

客 「すごくありがたい。米、大好きなので」 「(Q.米は自宅にある?)うちはあんまり消費がないのでまだあることはあるが、買おうと思ったらない。店頭には」

客 「スーパーに行くとお米が倍くらいの値段でびっくりした。あちこち売り切れていて、あったと思って見ると5キロで3000円を超えていたのは驚いた」

 大量のご飯を目の当たりにした客から「店の米を買えないか」と聞かれることもあるといいます。

■「食べ放題」で“月400キロ”米消費も

 そもそも米が品薄のなか、なぜ食べ放題が維持できるのでしょうか。

 店では8月に400キロ以上もの米を消費。どのように在庫を確保しているのか店長に聞きました。

ステーキ&ハンバーグの店いわたき せんげん台店 千葉健悟店長 「米はこちらになります」

 5日の米の在庫は30キロ分です。

ステーキ&ハンバーグの店いわたき せんげん台店 千葉健悟店長 「(Q.この米はどのくらいでなくなる?)2日は持たない」

 一日で15キロ以上を消費するため週に3回、卸売業者から米を仕入れています。

ステーキ&ハンバーグの店いわたき せんげん台店 千葉健悟店長 「今まで付き合ってきた業者との関係で米をしっかり確保してもらって客に提供できている」

 卸売業者と年間契約を結んでいるため、米が品薄のなかでも優先的に納品をしてもらえるといいます。

ステーキ&ハンバーグの店いわたき せんげん台店 千葉健悟店長 「客に、おなかいっぱいになってほしいのが一番」

 ただ、米の価格が高騰しているのが悩みの種です。

ステーキ&ハンバーグの店いわたき せんげん台店 千葉健悟店長 「月に3から4万は以前よりは高くなっている。さすがに値上げを考えて今、実行している」

 100円から200円の値上げに踏み切りましたが、ご飯の食べ放題はこれからも続けていくといいます。