仙台市を拠点とする特殊詐欺グループの男女29人が逮捕された事件で、1カ月当たり1億9000万円をだまし取ることを目標に犯行に及んでいたことが新たに分かりました。
大橋和之容疑者(35)ら男女29人は、4月から6月にかけて偽の高額当選金受け取りサイトなどを運営し、宮城県外の女性4人から手続き費用などの名目で電子マネーや現金、計843万円をだまし取った疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、詐欺グループは宮城県や東京都など5都県に拠点を置き偽のサイトを複数運営していて、大橋容疑者は仙台市の拠点のリーダーとして売り上げを管理し、上部組織から月に約200万円の報酬を得ていたとみられています。
宮城県警は、仙台市の拠点から押収したスマホやパソコンなど合計で約110点を公開しました。
メンバーの大半は被害者をだますためのメッセージを送る「打ち子」で、無料求人誌を使い「メールオペレーター募集」などと称して募っていたということです。
打ち子は、最大30人程度が1部屋に集まりノウハウを共有しながら12時間交代でメッセージを送っていました。
仙台市の拠点では、1カ月当たり1億9000円をだまし取ることを目標に犯行に及んでいたということです。
警察は、この詐欺グループが3700人以上から総額70億円をだまし取っていたとみて捜査しています。