2023年4月、宮城県柴田町の住宅で住人男性を殺害した罪に問われている男性の次男と長男の妻の裁判で、検察側は長男の妻に懲役30年、次男に懲役23年を求刑しました。
2023年4月、柴田町の住宅で住人の村上隆一さん(54)を包丁で刺して殺害したなどとして、次男の村上直哉被告(25)と長男の妻の村上敦子被告(48)が殺人などに罪に問われています。
これまでの裁判で、検察側は「敦子被告が一家を支配していて、美人局による詐欺行為も行っていた」などと指摘しています。
19日の論告求刑公判で、検察側は「SNSの通信履歴などから、敦子被告が霊能力者になりすまし、直哉被告に殺害を指示したことは明らか。美人局の発覚を恐れ、口封じのために村上さんを殺害した動機は利欲的」として、敦子被告に懲役30年を求刑しました。また、直哉被告には懲役23年を求刑しました。
一方、弁護側は「2人が共謀した直接的な証拠はない」として、敦子被告の殺人への関与を否定し直哉被告単独の犯行と主張しました。
判決は、25日に言い渡されます。