宮城県気仙沼市の前浜漁港で、アワビやウニの漁に使われる小型漁船計6隻から、船外機と呼ばれるエンジンが盗まれていたことが分かりました。転売目的の窃盗とみられ、漁船の所有者たちは警察に被害届を提出しています。
漁師「タンクの油を補給するかなと思って来て車をとめてタンクを持ってみたら、おいおい船外機無いぞと。がっかりしてる。昨夜眠れなかった」
漁船の所有者が異変に気が付いたのは、2日午前9時ごろです。漁の準備のために前浜漁港を訪れたところ、係留中の自身の漁船から船外機が無くなっていたということです。 更に付近を確認したところ、計6隻の漁船から船外機が無くなっていました。
県漁協大谷本吉支所によりますと、漁船が係留されている前浜漁港は誰でも入ることができ、付近には住宅や街灯も無いため夜は真っ暗になると言います。
無くなった船外機は、いずれも同じメーカーの10馬力程度で1台30万円以上、転売目的で盗まれた可能性があるということです。
漁師「盗難は初めてです。震災前は盗まれるからと家に持って帰っていた。ボルト止めして盗まれないようにしていたんです。それでもです」
所有者たちは、気仙沼警察署に被害届を提出しました。警察は窃盗事件として捜査をするとともに、気仙沼市の漁港のパトロールを強化していくとしています。
漁師「悔しいですよねやっぱりね。天候さえ良ければすぐアワビの開口だったから。本当にがっかりです。まさかうちの船外機が盗まれるなんて全然頭に無かった」