10月に宮崎空港で起きた不発弾の爆発事故を受け、仙台空港で16日夜から調査が始まりました。調査は深夜から早朝にかけて、12月末まで行われる予定です。

 川村彩音記者「16日午後11時30分です。作業員によって不発弾が無いかを調べる調査が始まりました」

 調査は金属に反応するセンサーが付いた磁気探査機を使い、深さ約2メートルまでを測定します。

 10月に宮崎空港で不発弾が爆発する事故を受けての調査で、過去に不発弾が見つかった全国4つの空港で16日夜から始まりました。

 このうち仙台空港では2012年10月に行われた震災復旧工事の際、滑走路の近くで不発弾が発見されています。

 太平洋戦争中に投下されたものとみられ、長さ1メートル10センチ、重さ250キロで起爆装置の信管が付いたままでした。

 これに伴い仙台空港では一時的な閉鎖や欠航を余儀なくされ、不発弾は2週間かけて撤去されました。

 今回の調査では2012年10月の発見場所を中心に、舗装が薄い路肩や芝など約4万平方メートルを対象としています。

 2012年10月以降、区画整理など工事が行われる箇所では部分的に不発弾の調査が行われてきましたが、広域での調査は初の実施です。

 国土交通省東京航空局青木工土木課長「不発弾が発見される可能性は少ない、蓋然性は少ないと考えておりますが、速やかに調査を行いまして航空機の安全安心をしっかり確保していきたい」

 調査は12月末まで、航空機の運航に支障が出ないよう空港の運用時間外に行われます。解析結果は1月下旬ごろに発表されるということです。