13日の日向灘での地震を受けて、南海トラフ地震に関する評価検討会は臨時情報「調査終了」を発表しました。気象庁などは会見を開き、専門家は「決して安心しないで」と呼び掛けました。

 気象庁は13日午後9時19分に日向灘で発生した地震を受けて、南海トラフ巨大地震が起きる可能性について専門家による評価検討会を開催しました。

 その結果、平常時よりも巨大地震が発生する可能性が高まっているとは言えないとし、午後11時45分に臨時情報「調査終了」を発表しました。

 その理由として評価検討会は、今回の地震が南海トラフ地震の想定震源域内で発生したものの、地震の分析の結果、評価対象となる「モーメントマグニチュード」と呼ばれる地震の規模は「6.7」で、「巨大地震注意」を出す基準の「7.0」に満たなかったことなどを挙げました。

 そのうえで評価検討会の平田会長は、巨大地震はいつ起きてもおかしくないとして「決して安心せず、引き続き地震への備えを日頃から確認してほしい」と呼び掛けました。

 また、気象庁は今回の地震で、今後1週間程度は同じ規模の地震への注意が必要としています。