ガザの停戦合意をめぐり、アメリカのバイデン大統領だけでなく、次期大統領のトランプ氏も自身の成果だと主張しています。ホワイトハウス前から報告です。

 (小島佑樹記者報告)  今回の停戦交渉はバイデン政権だけでなく、トランプ次期政権の担当者も加わるという異例の形で進められました。

バイデン大統領 「これはまさに私が5月に提案した取引の枠組みそのものであり、世界はこれを支持した」 「(Q.交渉成立させたのはあなたか、トランプ氏か?)冗談でしょ?」

 バイデン大統領は、政権の取り組みによってハマスなどが弱体化し、合意に至ったとして、バイデン政権主導の成果だと誇示しました。

 一方のトランプ氏は、去年11月の大統領選挙で「私が歴史的な勝利を収めたからこそ実現した」と自賛しています。

 政府高官はバイデン政権の担当者が合意内容の細部を詰めつつ、トランプ氏側が合意を急ぐよう、圧力を掛けるという役割分担が功を奏したと指摘しています。

 停滞していた交渉が急転したことで、トランプ氏は就任前から影響力の強さを見せつけた形です。