いま世界が固唾をのんで見守る人物、それは大統領就任式を目前に控えたトランプ氏です。ガザの停戦合意にも影響を与えるなど、就任前から存在感を示しています。(1月18日OA「サタデーステーション」)

■40年ぶりに屋内開催へ

報告・梶川幸司記者(米・ワシントン 17日) 「大統領就任式まで、あと3日となりました。会場となる議会議事堂には、フェンスが張り巡らされ、警備を強化しています」

トランプ次期大統領の就任式の準備が進む中、その開催場所をめぐり、新たな動きが…。就任式が行われるワシントンでは、当日の気温が氷点下10度前後まで冷え込む予報で、屋外で予定されていた行事が急遽、屋内に変更になりました。

トランプ次期大統領(17日のSNSへの投稿) 「当日の気温が記録的な低さになる可能性があり、参加者などが非常に危険な状態になるためだ」

就任式が最後に屋内で実施されたのは40年前の1985年、レーガン大統領のときで、当時の気温は氷点下14度だったということです。本来、大統領の就任式は、多くの観衆が集まる中、議事堂前の屋外ステージで演説しますが、今回は、議事堂内の広間で行われます。パレードも、本来は車でワシントン市内を周りますが今回は、およそ2万人が収容できる屋内競技場に変更となりました。

トランプ支持者 「遠方から来ている人もいると思うので残念だと思います」

■出席者も異例の顔ぶれに

今回の就任式は、出席者の顔ぶれも異例となりそうです。大統領の就任式は、各国の駐米大使が参加するのが慣例ですが、今回トランプ氏は中国の習近平国家主席ら各国の首脳を招待。習主席は、就任式の出席は見送りますが、代わりに韓正国家副主席を特別代表として派遣すると中国外務省が明らかにしています。

就任式には、世界的なアメリカの巨大IT企業も招待しています。グーグルのサンダー・ピチャイ氏やアップルのティム・クック氏、メタのマーク・ザッカーバーグ氏、アマゾン・ドットコムのジェフ・ベゾス氏など、これほど多くの大企業のトップが出席するのは極めて異例なことです。

異例な事態は、すでに外交の舞台でも…。ガザ地区でのイスラエルとハマスの停戦交渉に次期トランプ政権も参加。18日、イスラエル政府が正式に停戦合意を承認しました。停戦の合意にはトランプ氏の存在が大きかったとみられています。

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