アメリカのトランプ大統領が就任早々、中国に対して10%の関税を検討していると発言したことについて、中国商務省は「中国とアメリカ、世界全体にとって好ましくない」とコメントしました。

 トランプ大統領は21日、中国からの輸入品に対して来月1日から10%の関税を課すことを検討していると述べました。

 アメリカで深刻な問題になっている合成麻薬「フェンタニル」が中国からカナダやメキシコ経由で輸出されていることが理由だとしています。

 これについて、中国商務省は23日の会見で「関税措置は中国とアメリカ、そして世界全体にとって好ましいものではない」と指摘しました。

 そのうえで「中国は米側と協力し、貿易関係を安定的に持続可能な方向に発展させることを望んでいる」と強調しました。