宮城県の冬の観光名所、蔵王の樹氷は例年2月ごろが見頃ですが早くもピークを迎えています。

 樹氷ツアーを運営するマウンテンフィールド宮城蔵王すみかわが運行する雪上車に揺られ、標高1600メートルの樹氷原を目指して約45分。

 中島秀太記者「私の背丈よりもはるかに高い樹氷がたくさん並んでいます。神秘的で雄大な自然を感じます」

 一面の銀世界にそびえ立つ樹氷は、その姿からスノーモンスターとも呼ばれています。

 海外などからも多くの客が訪れ、樹氷を写真に収めるなどして楽しんでいました。

 観光客「日本を感じます。とてもきれい。初めて見ました」「雪の粒がとてもきれいで良かったです」

 樹氷は、空気中に含まれる水分が風とともに木の枝や葉にぶつかって凍り、その上に雪が吹き付くことで生まれます。

 例年2月ごろが見頃ですが、12月から相次いだ寒波や大雪の影響で成長が早く進み、早くも見頃を迎えているということです。

 すみかわスノーパーク冬季従業員山家旭さん「前年に比べれば、2週間から3週間くらい早く樹氷はほぼ完成形を迎えているという物もございます」

 東南アジアからの観光客の間で雪の人気が高まっていることで、インバウンドの増加へも期待しています。

 すみかわスノーパーク冬季従業員山家旭さん「外国のお客様はだいぶ増えました。ツアーだけではなく個人で申し込まれるお客様もだいぶ増えたような感じ。日本人のお客様を超える勢いで増えています」

 樹氷ツアーは1日2回で、完全予約制です。見頃は2月上旬まで続きそうだということです。