アメリカのトランプ大統領は反ユダヤ活動に参加した留学生などを国外退去させることができる新たな大統領令に署名しました。

 トランプ大統領は29日、「反ユダヤ主義と闘うための追加措置」とする大統領令に署名しました。

 大統領令はイスラム組織「ハマス」がイスラエルに奇襲攻撃したおととし10月以降、国内の教育機関で共用施設の利用拒否や脅迫など、ユダヤ系アメリカ人への差別が悪化していると指摘しています。

 また、反ユダヤ活動に加担した外国人教員や留学生らに対して「必ず見つけ出し国外追放する」と、ビザの取り消しを進めるように指示しています。

 これに対してイスラム教市民団体のアメリカ・イスラム関係評議会は、親パレスチナ活動が反ユダヤ主義と混同される恐れを指摘したうえで、「反ユダヤ主義との闘いを装った言論の自由への攻撃だ」と強く批判しています。

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