戦後80年を迎える今年、国会では太平洋戦争の検証の必要性について議論されました。石破総理大臣は日本が「なぜ戦争を始め、やめることができなかったのか検証するのは極めて大事だ」と強調しました。
立憲民主党 長妻代表代行 「『国策を誤り』という村山談話ありました。どの国策がどういうタイミングで誤ったのかきちっと検証しないと。戦後、一度も我が国は検証してないんですね、先の戦争。これ、ぜひやっていただきたい」
石破総理大臣 「なぜ戦争を始めたのか。なぜ避けることができなかったのか。なぜ途中でやめることができずに、あのような東京が焼け野原になり、広島・長崎に原爆が落ち、大勢の方が亡くなっていったということになったのかということを、まだその記憶をきちんと自己のものとして持っておられる方々がおられるうちに検証するというのは、やはり80年の今年が極めて大事だ」
また、敗戦を「リアルに経験した人がいなくなるのは恐ろしいことだ」と指摘しました。
石破総理は29日の講演でも「今を逃して戦争の検証をすることはできないだろう」と述べ、強い意欲を示しています。
立憲民主党の長妻代表代行は石破総理の考え方に「共感する」としたうえで、「検証を与野党でやっていきたい」と応じました。