中国の生成AI、DeepSeekを開発した企業が、先端半導体を第三国を迂回(うかい)して調達した可能性があるとしてアメリカ当局が調査を始めました。

 DeepSeekは、生成AIを低コストで実現したとしてアメリカのテック業界に衝撃をもたらしました。

 ブルームバーグ通信によりますと、アメリカ政府やFBI=連邦捜査局はDeepSeekについて、対中輸出規制の対象となるエヌビディアの先端半導体をシンガポールを迂回することで調達した可能性があるとして、調査を始めているということです。

 トランプ大統領は31日、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)と、DeepSeekやAIチップの輸出強化について会談し、「いい会談だった」と述べました。

 一方、台湾当局は31日、情報漏洩(ろうえい)などの安全保障上の懸念があるとして、台湾の公的機関に対してDeepSeekの使用を控えるよう求めました。