老朽化を理由に引退した新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」をファンが掃除するイベントが開かれました。

■引退のドクターイエロー ファンが掃除

JR東海電気部 信号通信課 栗原祐輔主席 「あー来ましたね!来ましたね!やっぱりカッコいいですね!」

 興奮しながらそう話すのは、JR東海の栗原さんです。

栗原祐輔主席 「いいですね。本当にアイドルですね。私がJR東海に入社しようと決めたきっかけの編成でもありますし、すごく感慨深いなと思っています」

 子どものころ、東京駅でドクターイエローに出会ったことをきっかけにJR東海に入社した栗原さん。2014年に念願だったドクターイエローの検測業務の担当になりました。

栗原祐輔主席 「ドクターイエローの最後のイベントなので、『推しの卒業コンサート』のような寂しさとワクワク感が入り交じった複雑な気持ちですね」

 そのイベントが1日に行われました。「見ると幸せになれる」とも言われているドクターイエロー。そのお掃除イベントです。抽選倍率はなんと、およそ115倍。200人ほどのファンが参加しました。

イベント参加者 「楽しい」 「寂しいですけど間近で見られるのは貴重な体験なので、きょうはとても楽しいです」

栗原祐輔主席 「ドクターイエローというアイドルの存在はなくなってしまうのですが、これからも安全に皆に安心して東海道新幹線に乗っていただけるよう、今までの経験等を生かして頑張っていきたいです」