特殊詐欺の被害を防ごうと、仙台市若林区で防犯講座が開催されました。オレオレ詐欺が急増しているということです。

 地域住民約30人が参加した防犯講座で警察官が寸劇で紹介したのは、巧妙化するオレオレ詐欺の手口です。

 寸劇では、お年寄りに息子を名乗る男から「最近、体調がすぐれない」という連絡が入ります。その後、医師を名乗る別の男から「息子が救急搬送された」という電話があり、さらに息子の上司を名乗る男から「搬送によって大事な取引が頓挫した。損害賠償を肩代わりしてほしい」と迫られ、支払いに応じる様子が紹介されました。

 若林警察署によりますと、最近は息子や娘だけでなく医師や警察官など登場人物を増やし、複数人のグループで巧みにだましてくるということです。

 参加者「うちも2、3回電話来たりとか経験ありますのでとても役に立ちました」

 2024年に宮城県で発生した特殊詐欺の被害総額は約15億7000万円と、過去最高となりました。オレオレ詐欺の被害件数は3倍以上に増え、総額は約12憶円に上るということです。