7年前、群馬県中之条町の山中に県の防災ヘリが墜落して9人が亡くなった事故で、遺族が県知事と初めて面会し、機体の一部を県庁で展示するよう求めました。
2018年8月、悪天候のなかを飛行していた県の防災ヘリ「はるな」が中之条町の山中に墜落し、パイロットや消防隊員ら9人が亡くなりました。
今月13日、遺族らは県知事と初めて面会し、この7年の思いを訴えました。
遺族 蜂須賀保夫さん 「防災ヘリの機体、あれを県庁に展示してもらいたいというのが親の希望なんですね」
群馬 山本一太知事 「なかなか県庁に機体を置くということは難しいんじゃないかというふうに私自身も思っております。県庁以外の場所で色んな検討ができるのではないかと思っています」
遺族 蜂須賀保夫さん 「それじゃあちょっとね。誰もが見える所に置いてもらいたいというのが親なんですよね」
遺族らは知事との面会を4年ほど前から求めていて、現場に向かう登山道の整備が去年11月に終わったことなどから面会が実現したということです。
群馬 山本一太知事 「県としては、やはり遺族の皆さんに寄り添ってやってきたつもりなんですけれども、やはり足りないところとか、ちょっと配慮に欠けたところがあれば、それを反省したいと思いますし、それはすべて知事の責任なので、おわびを申し上げました」
県庁での機体の展示について、知事と遺族らの話は平行線をたどりましたが、県の担当者は「遺族会から話を聞きながら今後も検討したい」と話しています。