アメリカのトランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏の人事が議会上院で承認されました。
厚生長官に承認されたケネディ氏は暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、去年の大統領選ではトランプ氏の支持に回り、トランプ氏が要職での起用を約束していました。
厚生長官はアメリカの公衆衛生や医薬品行政などを所管しますが、ケネディ氏は「反ワクチン」の活動家として知られ、科学的根拠を示さずに一部のワクチンが自閉症の原因などと主張したことから厚生長官の適格性を欠くとの批判が出ていました。
先月の公聴会でケネディ氏は「反ワクチンではない」と弁明しましたが、従来の主張を一転させたことにも批判が集まりました。
議会上院は13日、賛成多数でケネディ氏の人事を承認しましたが、共和党重鎮の1人が反対票を投じて造反しました。