宮城県のガソリン価格は、レギュラーが182.9円と前の週に比べて1円安くなりましが依然として高い水準が続いています。

 資源エネルギー庁によりますと、11日時点で宮城県のガソリン平均小売価格はレギュラーが182.9円、ハイオクが194.1円となりいずれも前の週より1円安くなりました。値下がりは3週連続です。

 宮城県はガソリンスタンド同士の競争が激しいとみられ、レギュラーの前週からの値下がり幅の1円は、埼玉の2.1円に次ぐ全国2番目の大きさですが、依然として高い水準で推移しています。

 石油情報センターによりますと、次週は小幅な値動きとなる見通しだということです。

 燃料費の高騰は、バス会社にも大きな影響を及ぼしています。あらゆる物価が上昇する中、更なる打撃となっています。

 宮城交通は約310台のバスを所有し、仙台市を中心に路線バスや観光バスを運行しています。

 石油情報センターによりますと、12月の時点で産業用の軽油価格は1リットル当たり132.9円と、政府の補助金が段階的に縮小されている影響で前の月と比べて2.2円上昇しました。

 宮城交通では、軽油が1円値上がりすると会社の負担が年間500万円増えるということです。

 車両の維持費や整備費、新規の車両導入費などあらゆる費用が上昇する中で燃料費の高騰は更なる打撃となっています。

 このため宮城交通は、3月1日から運賃を平均で14.96%値上げすることを決めています。

 宮城交通では2024年に宮城県と仙台市の物価高対策の補助金を受給していて、今後も行政の支援に期待したいとしています。

 宮城交通小梨寛文安全管理部長「路線バスについては元々赤字の状況が続いております。今後も燃料高騰が続くと更に厳しい状況になっていくと予想されますが、引き続き対策などを検討していきたい」

 宮城交通では、車両の整備費をはじめ運行の安全を守るための費用を削ることはできないため、無駄なアイドリングの防止など可能な限りの対策で対応していきたいと話しています。