アメリカのトランプ大統領は自身のSNSでウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼び不満をあらわにしました。

 トランプ大統領は19日、自身のSNSで「そこそこ売れたコメディアンのゼレンスキーがアメリカから3500億ドルを引き出し、勝てる見込みもない戦争に突入した」と投稿しました。

 さらに、ゼレンスキー氏は「選挙を拒否し、世論調査での支持も非常に低い」と一方的に指摘したうえで、ゼレンスキー氏は「選挙を経ていない独裁者であり、早く行動を起こさなければ国を失うことになる」と批判しました。

 ウクライナではロシアの侵略を受けた戒厳令下での選挙が禁じられ、ゼレンスキー氏は大統領の任期を満了した後も選挙を経ないまま大統領職を続けています。

 ゼレンスキー氏は19日の記者会見で、トランプ氏が自らの支持率が低いと指摘したことについて「ロシアの偽情報にとらわれている」などと批判し、ウクライナの頭越しに進む米ロの交渉に不快感を示しました。

 トランプ氏はゼレンスキー氏からの一連の批判に対して強い不満を示したものと言えます。