新年度予算案の修正を巡り、自民党、公明党、日本維新の会3党は教育無償化や社会保障改革などで21日中の合意を見据え、最終調整しています。
(政治部・村上祐子記者報告) 合意に向けては財源の問題が「壁」になっています。維新の求める政策に対し、石破総理は安定財源が必要だと強調しました。
石破総理大臣 「今、無償化はいいんだけれども歳出・歳入両面の措置によりまして、安定した恒久財源を確保するということは極めて重要なことだと」
自民、公明と維新は21日午前、協議しました。
教育無償化については大筋で合意しているものの、財源についての考え方で隔たりが残りました。
また、社会保障改革を巡っては、維新は現役世代の負担を減らすため医療費の年間4兆円を削減するよう強く求めたものの、自民党は「4兆円の根拠がない」などとして平行線に終わりました。
日本維新の会 青柳政調会長 「数字の明記というのは求めておりますが、極めてそこに関しては否定的な意見が多いという状況なんだろうと」
3党は午後3時から再び協議します。
一方、「年収103万円の壁」を巡っては自民と公明での修正が続き、国民民主との協議が見送られたままです。
予算案の年度内成立を確実にするためにも、政府・与党は維新と21日中に合意したい考えです。