読売新聞グループ本社の渡辺恒雄さんのお別れの会が行われ、訪れた王貞治さんは自身の監督時代のエピソードを明かしました。

■渡辺恒雄氏 お別れの会

 白いカーネーションを手向け、祈る姿。巨人の終身名誉監督・長嶋茂雄さん(89)です。広島の元監督・山本浩二氏に会うと、グータッチをして元気な姿を見せていました。

 25日、都内で行われた渡辺恒雄氏のお別れ会には石破総理大臣(68)や森元総理(87)も。森元総理は車椅子から降りると祭壇の前では立ち上がり、花を手向けました。

 スポーツ界からはサッカーの三浦知良さん(57)。福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団会長(84)が参列しました。

福岡ソフトバンクホークス 王貞治球団会長 「亡くなられるまで自分の思いを貫き通して、だから敵もできたでしょう」

 「ナベツネ」の愛称で知られた渡辺恒雄さん。パイプたばこがトレードマーク。強烈なリーダーシップで、政財界やスポーツ界に影響を与えました。

渡辺恒雄氏(当時78歳) 「君らにおちょくられていい加減なことを書かれて、まっぴらだから今後、一切しゃべらん」

 2008年、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の監督人事について聞かれた時には…。

渡辺恒雄氏 「ワンちゃんがワンちゃんがだな、ワンちゃんのカリスマ的権威が必要なんだよ」

 その王さんは今月25日、監督時代を振り返りました。

福岡ソフトバンクホークス 王貞治球団会長 「(優勝を)一番喜んでくれて、やっぱりやる以上、勝つということでね、そういう思いを貫き通した人で、我々にもそれはぐんぐんきましたしね」

 また、その人柄については…。

福岡ソフトバンクホークス 王貞治球団会長 「『なんだこの人は』って思うこともありました。でもやっぱり自分が思うのは、監督とかコーチとかでやるようになるとやはり、ナベツネさんの思いっていうのが少しずつ理解できるようになってね、今になってこうなってみると、ありがとうございましたという言葉しかない」