東京・千代田区の総理官邸の柵に大量のガソリンを積んだ車が突っ込んだ事件で、車に火炎瓶を投げて放火するなどしたとして、50歳の男が警視庁公安部に追送検されました。

 臼田敦伸容疑者は去年10月、大量のガソリンを積んだ自身の車で総理官邸の柵に突っ込んだ後、警察官に発煙筒のようなものを投げた公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。

 捜査関係者によりますと、警視庁公安部は今月25日、自身の車に火炎瓶を投げて放火するなどしたとして、建造物以外放火の疑いなどで臼田容疑者を追送検しました。

 臼田容疑者は、この総理官邸での事件の直前に自民党本部前で機動隊員らに向かって火炎瓶を投げた殺人未遂の疑いなどでも逮捕されていて、先週まで刑事責任能力の有無を調べる鑑定留置が行われていました。