アメリカのトランプ大統領が議会に対し、今後1年間の基本方針を説明する施政方針演説に先ほどから臨んでいます。ワシントンから報告です。

 (梶川幸司記者報告)  トランプ大統領は議員を前に「アメリカンドリームの再生」が始まったと高らかに宣言しました。

トランプ大統領 「今夜、私はこの議場でアメリカに勢いが戻ったことを報告する。私たちの精神が、誇りが、自信が戻ったのだ。アメリカン・ドリームが再び高まりを見せている。これまで以上に大きく素晴らしいものとして」

 トランプ氏は「アメリカの黄金時代」の実現のため、就任からの6週間で100件近くの大統領令に署名し「迅速で容赦のない行動」に移してきたと自画自賛しました。

 演説は現在も続いていて、トランプ氏は関税がもたらすメリットを訴えるほか、不法移民対策やイーロン・マスク氏に委ねた連邦政府のリストラなどで議会の協力を求めるものとみられます。

 さらに演説では「世界の平和」に向けたビジョンも明らかにするとしていますが、焦点はウクライナです。

 トランプ政権は先週の首脳会談の決裂を受けて、ウクライナへの軍事支援を一時停止しています。

 トランプ氏がゼレンスキー氏への態度を軟化させて、鉱物資源を巡る協議に戻る意志があるのか、この後の発言に注目です。