政府の新年度予算案は4日、衆議院を通過した。当初予算案が修正されるのは、29年ぶりとなった。
■綱渡りの通常国会 予算案通過
少数与党として迎えた綱渡りの通常国会。高校授業料の無償化などを盛り込み修正された新年度予算案が、与党と維新などの賛成多数で可決し、衆議院を通過した。 政府の当初予算案が国会審議で修正されるのは橋本龍太郎内閣以来、29年ぶりだ。
石破茂総理大臣は、予算案に賛成した日本維新の会へあいさつ回りを行った。
日本維新の会 前原誠司共同代表 「29年ぶりの(修正)」
石破総理 「あぁ、29年ね~」
前原共同代表 「教育の無償化を骨太に入れる。そして社会保険料を下げる改革…」
石破総理 「29年」
前原共同代表 「ちょっと私の話を聞いてください。それをやるという重みをもって、われわれ賛成した」
石破総理 「ありがとうございました」
■「103万円の壁」決裂 与党案160万円で決着
また、国民民主党と与党は年収「103万円の壁」の引き上げで税制協議を重ねていたが、決裂。与党が提案した160万円で決着した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は4日、自身の女性問題による3カ月の役職停止から代表復帰となった。
玉木代表 「1.2兆円もの減税。予算に影響を与えることができた取り組みは、決して無駄ではなかったし。いわゆる178万円を目指して頑張ると。そこに向かって大きな一歩を踏み出したのは事実だと」
立憲民主党は、財源を積み上げ、高額療養費引き上げ凍結などを盛り込んだ修正案を示したものの否決された。
立憲民主党 野田佳彦代表 「残念ですが、まだ諦めません。凍結法案もあるので粘り強く。戦闘モードは変わらない」
石破総理 「極めて異例の形とはなりましたが、審議時間も非常に長かった。議論も非常に丁寧だった。熟議の国会にふさわしいものになった」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年3月5日放送分より)