アメリカのトランプ大統領は日米安保条約では日本がアメリカを防衛する義務はないとして、不公平だという認識を示しました。

トランプ大統領 「私は日本を愛しているし、日本とは素晴らしい関係を築いている。しかし、日本とは興味深い取り決めがあり、アメリカは日本を守らなければならないのに、日本がアメリカを守る義務はないのだ」

 トランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国が防衛費を十分に負担しない場合、アメリカはヨーロッパを守るつもりはないという認識を改めて示しました。

 そのうえで「アメリカには日本を防衛する義務があるのに、日本はアメリカを防衛する義務はない」「誰がこんな取引を結んだのか尋ねた」と述べました。

 日米安全保障条約はアメリカに日本の防衛義務を定める一方、日本はアメリカ軍に基地を提供することを定めています。

 トランプ大統領は1次政権でも日米安保条約で定める防衛義務が「不公平」という認識を示し、日本に防衛費の増額を迫った経緯があります。