韓国の非常戒厳を巡り、「内乱」を主導した疑いで逮捕・起訴されている尹(ユン)大統領に対し、ソウル中央地裁は釈放を決定しました。

 尹大統領側の弁護団はこれまで裁判所に対して「不当な拘束だ」としたうえで、「検察が起訴した時点で、すでに勾留期限が過ぎていた」などと主張し拘束の取り消しを求める請求をしていて、裁判所が認めた形です。

 大統領側は「賢明な判断だ」と歓迎し、早期の釈放を求めています。

 ただ、検察側が「即時抗告」すれば改めて裁判所が判断することになり、近く釈放されるかは不透明な状況です。

 一方、大統領の弾劾(だんがい)を審査する憲法裁判所の判断は、来週にも出る見通しです。