同性婚を認めないのは憲法違反だとして愛知県内の男性カップルが国に損害賠償を求めた控訴審で、名古屋高裁は「違憲」とする判断を示しました。

 愛知県内に住む30代の男性カップルは同性同士の結婚を認めていない民法などの規定は憲法に違反するとして、2019年国に損害賠償を求めました。

 1審の名古屋地裁は憲法に違反するとの判断を示し、損害賠償については請求を退けたため、原告側は控訴していました。

 今月7日の控訴審判決で名古屋高裁は国の賠償責任を否定し、原告側の控訴を棄却しましたが、「同性カップルが法律婚制度を利用できないのは性的指向による差別」などとして、1審判決を支持しました。