東北大発のスタートアップ企業が、カフェインを適度に減らすと仕事の生産性はそのままに睡眠の質が向上するという実験結果を発表しました。
この実証実験は、カフェインを取り除いた「デカフェコーヒー」を販売する東北大発のスタートアップ企業「ストーリーライン」が宮城県やNTT東日本と共同で行ったものです。
モニターとなったのは県職員とNTTの社員118人です。
1週目は平日の5日間、1日4杯普通のコーヒーを飲み、2週目は1日4杯は同じですがカフェインの総量を3分の1程に減らします。
アンケートの結果「睡眠の質」は5段階のうち上位2段階を選んだ人の割合が1週目は15%、2週目は32%と大きく増加しました。
また平均睡眠時間も12分長くなりました。
一方で仕事の生産性、気分や体調といった項目に大きな変化は見られませんでした。
ストーリーライン岩井順子代表取締役「(カフェイン)を調整するという意識はまだ一般的でない。おいしいのはもちろん、カフェインの選択肢がある世界を実現ていきたい」
ストーリーラインでは、さらに研究を進めカフェイン量を調整したコーヒー製品の市場拡大を目指す方針です。