今や高級食材に。漁獲量が減りイカの価格が高騰しています。
■イカ高騰「庶民の味ではない」
油でカラッと揚げてイカ天そばに。炭火で焼いて香ばしく。新鮮なイカを生け作りに。
なかでも旬のヤリイカ。福井県で漁に密着すると、この日は約40キロの水揚げがありました。
越前町漁協 玉川支部 山本一彦組合長 「きょうは悪くない、波も良いし。入る時は10キロ、200キロ入る」
そんなイカですが、昔に比べて高級食材に。価格は5年前の約2倍になっています。その理由は…。
合同水産 津田博美専務 「近海のスルメイカが昔に比べて1割ぐらいしか取れていない。要するにスルメイカが少ないので、他のイカも集めるのも争奪戦」
イカの生け作りが看板メニューの飲食店を取材すると、この店ではイカの仕入れ値が約2倍になっているといいます。
和びさびTONYA 見延喜史店長 「めちゃめちゃ高くてしんどい。活イカはギリギリ。利益を出せるかといえば出せない状態。居酒屋で定番のイカ焼きなんてなくなってきているはず」
市場で仲買人から話を聞いてみると…。
仲買人 「イカでお金もうけはできない時代」 「庶民の味ではない。庶民の食べ物ではない」
高級食材となってしまったイカ。再び、庶民の味に戻ることはあるのでしょうか。
深刻な不漁が続くイカ。国は来月からスルメイカの漁獲量を制限し、個体数の回復に取り組むということです。