アメリカ・ワシントンで開かれたG20=財務相・中央銀行総裁会議は、関税を巡る世界経済への懸念の声が相次ぐなか、共同声明を出さずに閉幕しました。

 2日間の協議では、アメリカのトランプ政権の関税政策が世界経済に悪影響を及ぼしているとの懸念の声が参加国から相次ぎました。

 議長国の南アフリカによりますと、貿易交渉を巡る多国間システムを復活させるべきだという声が上がり、WTO(世界貿易機関)を交渉の中心に据えるべきだという意見も出たということです。

 一方で、具体的な協調姿勢を打ち出すことはできず、2月の前回の会合に続き、共同声明は出されずに閉幕しました。