乗客ら107人が死亡したJR福知山線の脱線事故から今月25日で20年となるのにあたり、遺族が「事故を風化させたくない」と話しました。

 2005年4月25日、兵庫県尼崎市でJR福知山線が脱線し、乗客ら107人が死亡、562人がけがをしました。

 事故現場では今月24日、遺族らが主催する「追悼のあかり」が開かれ、「わすれない」「つなぐ」の文字を形作ったろうそくに火がともされました。

 遺族が高齢化したため「追悼のあかり」は今年で最後になるということです。

事故で義弟を亡くした 主催者 上田誠さん 「今年は『つなぐ』という文字を足した。もう二度とそういう事故は起こしてほしくないし、この事故をきっかけに鉄道の安全の大切さというのを皆に伝えたい。風化させたくない」

 現場では発生時刻の午前9時18分に合わせ、JR西日本の社長らが黙祷(もくとう)し、追悼慰霊式が営まれます。