東北電力女川原発での重大事故を想定した国の原子力総合防災訓練2日目の11日は、総理大臣官邸とオフサイトセンターなどをテレビ会議システムで繋げ、住民避難の手順などを確認しました。
2日目の11日は地震と津波の影響で女川原発2号機の原子炉が冷却できなくなったとの想定で訓練が行われ、総理官邸と現地対策本部である女川オフサイトセンターなどがテレビ会議システムで結ばれました。
岸田総理大臣「9時30分、女川原子力発電所において原子力災害対策特別措置法第15条第1項に規定する事象、原子炉注水機能の喪失が発生したとの通報を受けました。原子力緊急事態宣言を発出いたします」。
訓練では東京から現地入りしている務台内閣府副大臣らが、原発から5キロ圏内の住民らの避難を進めていることを報告するなどして、有事の際の避難手順を確認しました。
務台俊介内閣府副大臣「住民避難にあたっては地元自治体で対応しきれない状況も想定されるため、避難誘導や輸送手段の確保など自衛隊や警察、消防、海上保安庁など、国土交通省などの関係省庁にはご協力をお願いします」。
また女川町内では、住民避難のため自衛隊が仮設の橋を架け、務台副大臣や村井知事らが架けられた橋を渡るなどして状況を確認しました。