仙台市で、新型コロナワクチンの小児接種が始まりました。小児接種を巡っては、副反応やその影響が大人ほど分かっていない部分が多く、悩んでいる家庭が少なくない中でのスタートとなりました。

 青葉区国分町の東北公済病院では、9日から小児接種が始まりました。病院関係者の子どもなど10人が接種を受けました。

 接種した子ども「全然痛いと感じなかった」「刺した時は痛くなかったけど、抜いた時はちょっと痛かった」

 仙台市は、9日から5歳から11歳のワクチン接種を始め、子どもの特有の体調変化など副反応に対し心配する声が強いことから、医療機関で行う個別接種のみで実施します。 この病院でも「子ども特有の副反応があるのか」「接種して大丈夫か」など問い合わせが寄せられています。

 松木茂伸医師「賛否両論があることはあるんですね。三つのご意見があって、打ちたくない、どうか迷っている、打ちたいという3つが同じくらいの割合でいるんじゃないか」 小児科部長の松木茂伸医師は、子どものワクチンを巡り直後の副反応に加え、長期的な体への影響など誰も分からない状況があると指摘します。

 松木茂伸医師「いろんな意見があってしかるべきだと思う。打たれる方、打たれない方、迷われる方、それぞれいていいと思う」

 保護者からは。

 接種した子どもの母親「副反応が気になって迷ったは迷ったんですけれども、いつかは打たなければいけないのかなと思って、早いうちに打てる機会があったので」「学校閉鎖、学級閉鎖が増えていたので、少しでも安心になればと思って、子どもたちとも話もしまして」

 仙台市の小児接種は、計6万3千人が対象で、8日までに1万8720人に接種券を発送しています。