16日の地震から30日で2週間です。仙台市青葉区の仙台城跡では、石垣の崩落現場が報道陣に公開されました。修復には少なくとも3年かかる見込みです。
上野比呂企アナウンサー「今回の地震で最も被害の大きかった、本丸北西石垣前です。石垣が上の部分から激しく崩落していて、その周辺を見てみると石垣に隙間があったり、変形している様子が見られます」
16日の地震で最大震度5強を観測した仙台城跡では、6カ所で石垣の崩落や変形などの被害が確認され、崩れた石垣が道路の半分以上を塞いでいます。
上野比呂企アナウンサー「本丸北西石垣の上部に来ました。本来であれば土の部分は水平になっているんですが、大きな亀裂が走って50センチほど地盤が沈下しています」
崩落した範囲は2カ所で計28メートル。変形した範囲は、2021年2月の福島県沖地震で被災した部分を含めると、200メートル以上に及ぶということです。
仙台市教育局文化財課長島栄一主査「変形している亀裂とか、はらみとかそういう部分が非常に多いというのが分かってきましたし、この余震の中でそれらが刻々と進行している状況ですので、東日本大震災に近い被害状況」
市は専門家による調査部会を設け、復旧方法の検討を始めていて、石垣の修復には少なくとも3年かかる見通しです。
また、修復費用は東日本大震災の際の約7億5000万円を上回る見通しです。