3月の地震で震度6弱を観測した宮城県山元町では、17日も災害ごみの仮置き場にブロック塀や屋根瓦などを運び込む人の姿が見られました。
町では、5月末で受け入れを終了する予定でしたが、延長も検討しているということです。
3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震では、登米市と蔵王町で震度6強の揺れを観測しました。
13日の時点で2人が死亡、108人がけがをしたほか、住宅約1万4600棟で被害が確認されています。
被害総額は、294億6000万円に上ります。
山元町が設置し、た災害ごみを無料で受け入れる仮置き場です。
地震から2カ月が過ぎた17日、も壊れたブロック塀や屋根瓦などを運び入れる人がいました。
町民「父親が住んでいた家の小屋の屋根が崩れて、それを処分しに来ました。仕事の関係とか時間の余裕が取れなかったので17日になってしまったんです」
現場の担当者によりますと、現在も1日に10台ほどが搬入に来ているということです。
鈴木奏斗アナウンサー「持ち込まれるごみの中で特に多いのが、棚やいすなどの粗大ゴミです。ほぼ満杯の状態で、町では16日から重機を使った搬出作業を進めています」
こちらの仮置き場では、5月末まで災害ごみを受け入れる予定ですが、一部住民から受け入れ期間の延長を希望する声もあり、町が検討を進めています。
また、天井の一部が剥がれ落ちたりスプリンクラーの配管が破損したりした、仙台市太白区の仙台市体育館では、16日から復旧工事が始まりました。
17日、工事業者が体育館の床に貼るべニア板を加工する作業を進めていました。
仙台市によりますと、工事の完了は8月末で、9月1日から利用を再開する予定です。